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イレギュラー・リズム・アサイラム
160-0022 東京都新宿区新宿1-30-12-302
tel:03-3352-6916 | email: info@ira.tokyo
新しいホームページ: http://ira.tokyo
営業時間 13:00〜20:00(月・水定休)

IRREGULAR RHYTHM ASYLUM
1-30-12-302 Shinjuku, Shinjuku-ku Tokyo 160-0022
tel:03-3352-6916 | email: info@ira.tokyo
website: http://ira.tokyo
Opening Hours 13:00〜20:00 (Closed on Mondays and Wednesdays)

国際アナキズムやヨーロッパ圏のアクティヴィズム等についての講演や、サッカー&アナキズム活動などを展開したガブリエル・クーン日本滞在の最後の夜を、フィリピン連帯の意思を込めた美味しい Vegan Food を味わいながら共に楽しみましょう★

 11/28(木) 19:00~23:00 
@IRREGULAR RHYTHM ASYLUM東京都新宿区新宿1-30-12-302

 ・ガブリエル・クーン(アナキスト著者/ DIY 出版者など)ショートトーク
・樋口拓郎 フィリピン訪問ショートレポート
・The Happening フィリピンツアー(2013 年 10 月)フォトレポート
・Nekonokekaos(The Happening メンバー)ミニ・ライブ
・Isourou(フレンチ・パンクス)ミニ・ライブ
・Vegan Food by Jeepney Collective
などなど 

★フィリピン台風被害救援用カンパ大歓迎
★ 共催:IRREGULAR RHYTHM ASYLUM/Jeepney Collective (jeepneycollective@gmail.com)

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再開発に伴なう強制退去に反対して闘ったソウル弘大のカルグクス食堂「トゥリバン」と、その闘いを支えたインディーミージシャンたちを記録したドキュメンタリー『51+』。本邦初公開となる上映会を21日にIRAで開催します。Tokyo Zinester Gatheringにあわせて来日するパク・ダハムとの共同企画です。

しかし、どうやらこの日までに日本語字幕が間に合いそうにない、ということなので、英語字幕版を上映することになりそうです。残念ですが、映画にはYamagata Tweakester、バンサム・パイレーツ、パク・ダハム、タンピョンソン、ハ・ホンジン、404など、このごろ日本でも知られ始めたミュージシャンたちがたくさん出てくるので、かれらのファンなら言葉がわからなくても楽しめるかと思います。また、もし気になることがあれば、上映後にパク・ダハム氏に直接尋ねてみることも出来ます。

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『51+』上映会
11月21日(木) 19:30〜
場所:IRREGULAR RHYTHM ASYLUM東京都新宿区新宿1-30-12-302
入場無料(投げ銭制)

51+ (2013年/韓国/125分/韓国語/字幕:英語) 
監督:정용택 Jung-Yong-Taek
https://www.facebook.com/51plusdocu




インディ―音楽シーンのメッカである弘大ストリートで、インディー・ミュージシャンたちはかれらの拠点を失った。演奏する場所がどこにもない。かれらは、同じように困難な状況に直面していたカルグクス食堂「トゥリバン」との連携を探りはじめる。

인디 음악의 메카로 알려진 홍대 앞 거리에서 인디 뮤지션들은 공연할 장소를 구하지 못해 밀려나고 있다. 자신들과 마찬가지로 이곳에서 쫓겨나 철거될 상황에 처한 칼국수 집 두리반에서 그들 뮤지션들은 음악을 통해 연대의 가능성을 발견한다. 그것도 잠시, 그들은 자신들의 음악으로 생존하기 힘든 현실적 제약에 다시 좌절한다. 그래도 그들의 흥에 겨운 공연은 간이무대에서, 거리에서 계속된다. 

In Mecca of Korean indie music scene, Hong-Dae street, indie musicians have been kicked out from their ground. Nowhere to perform. They seek an opportunity to correlate with Doo-ri-ban, a noodle restaurant, facing a difficult situation just like them.


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第8回TOKYO ZINESTER GATHERING×SWIM
ZINEと音楽その他のライヴパフォーマンスの集い

2013/11/22-24
at pool( sakuradai )
mdel.co.jp/pool

【LIVE】
・料金 1日券 2000円 2日券 3500円 3日券 5000円 (+ワンドリンク・オーダーお願いします) 
ライブのご予約は<pool.sd(at)gmail.com>まで


//////day1 【LIVE】
2013/11/22/fri
前夜祭×夏の大△DVDリリースライブ
19:00-
夏の大△
紐泡霧
カイライバンチEX
植野隆司
康勝栄
すずえり

//////day2 【ZINESTER GATHERING】 【LIVE】【RADIO DROME】
2013/11/23/sat/op14:00/st15:00
SjQ
プカプカブライアンズ(テニスコーツ)
CARRE
ユタカワサキ+ju sei
寺尾紗穂×松井一平(TEASI)
pinprick punishment

//////day3 【ZINESTER GATHERING】 【LIVE】【RADIO DROME】
2013/11/24/sun/op14:00/st15:00
王舟
森脇ひとみ
ケイドロック
Cat Shit
HOMMヨ
その他の短編ズ
Alek et Les Japonaises


【RADIO DROME】
11/23.24は会場内でインターネットラジオ番組RADIO DROME を放送します。
沖啓介/川口貴大/竹田大純/安永哲郎/谷内栄樹/大城真/なでなでろう/中村ゆい/biki
http://www.ustream.tv/channel/radio-drome


【ZINESTER GATHERING】
・入場無料(+ワンドリンク・オーダーお願いします)

・ZINEの部・参加案内
無料ジン配布コーナーと、有料ジンのための見本誌展示コーナーを設けます。ぜひ自作のジンをご持参の上、会場で自由に配布/販売/交換を楽しんでください!

・無料ZINE配布コーナー
テーブルを用意します。ZINE・フリーペーパーを好きに置いたり貰ったりしてください。
無料のZINEも1部は閲覧用として見本誌展示コーナーに置いておいていただけるとうれしいです。タイミングが合わずに手に入れそこねた人たちのために。

・見本誌展示コーナー
テーブルと網を用意します。自由に展示・閲覧してください。スペースが足りなくなったときは、現場での譲り合いと工夫をお願い致します。カバーをつけたりPOPを工夫したりすると手に取ってもらいやすいかもしれません。
後日の作品返却はできませんので、お帰りの際に忘れずにお持ち帰りください。
残っていたものは最終日に後片付けまで残っていた人たちで処分します。そこから誰かの手に渡るかもしれないし、すぐに捨てられてしまうかもしれません。

見本のZINEを閲覧して、「これが欲しい!買いたい!」と思ったら、会場内で作者を探して各自交渉してください。
周りの人に「これ作ってるの誰?」と聞いてみましょう。
ZINEを持ってくるかたには、自分が作者だとわかるような装いをすることを推奨いたします。あなたのZINEのTシャツ、腕章、バッヂなど、この機に自作してみてはいかがでしょう?
さらに、できればZINEを身に付けて持ち歩いていただきたいです。
会場ではZINE用ポケット付サコッシュ(有料)、名札、クリップ、紐などを用意する予定です。ご利用ください。

・参加ZINE情報ペーパー
ZINEの持参予告/参加表明をいただければ、イベント当日配布の情報ペーパーに掲載します。以下の情報をメールでお送りください。
締切:11月19日
宛先:zinestergathering(at)gmail.com
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第8回TOKYO ZINESTER GATHERING×SWIM参加予告
・名前(個人名・グループ名・誌名など)
・連絡先(URL・メールアドレスなど)
・紹介文(140字まで。どんなZINEなのか・活動内容)
・参加予定日(22日・23日・24日)
・この情報のネットへの転載 可・不可
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IRAもテーブル出します。
この日、IRAはお休みです。

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国際シンポジウム 「グローバル・アナーキズムの過去・現在・未来~世界とアジアをつなぐために」

日時:2013年11月16日(土) 10:00~17:00
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティータワー1083教室(以下のURLを参照)

報告者:ガブリエル・クーン、飛矢崎雅也、栗原康、樋口拓朗、田中ひかる
コメンテーター:山中千春、仲田教人

主催:関西アナーキズム研究会
共催:グローバル・アナーキズム研究会、Irregular Rhythm Asylum、オペライズモ研究会
連絡先:joh.most(at)gmail.com

主催者より:
今日アナーキズム運動は欧米を中心に、中南米、東南アジア、中東、アフリカにおいて拡大し、それは”グローバル・アナーキズム”ともいうべき様相を呈している。この現象は、新自由主義という単一の原理に基づくシステムに、地球上にいるあらゆる個人が、自らの意志に関わりなく巻き込まれ、支配されることに抵抗し、グローバルに連携することによって生み出されていると言える。日本とアジアはこのような動向に結びつくのだろうか。日本におけるアナーキズムの過去を知ることは、このような現在と未来のアナーキズムを見据える上でどのような意味があるのか。ガブリエル・クーン氏をゲストに迎え、グローバル・アナーキズムの過去・現在・未来を見据えながら、世界とアジアが接続する可能性を問うのが、今回のシンポジウムの趣旨である。

ガブリエル・クーンさんのトランスナショナルなアナーキズムについての言葉: 
・・・それと同時に、私たちには、あらゆる経済的な違いを超えて人々と共有したいという多くの日常的な欲求があります。つまり、様々な階級と文化に属する人たちと食事をともにしたい、サッカーをしたい、コンサートをしたい、デモをしたい、という欲求です。[中略]反植民地主義的でトランスナショナルな共同体の形成は、したがって、私たちが共有している、日々の欲求や願望を出発点にしなければいけません。このようなレベルで、私たちは結びつき団結することができます。この結合と団結こそが、私たちを分かつ経済的な境界線に対してともに戦い、私たちの分断を固定化する政治的な構造に対してともに戦うための条件なのです(ガブリエル・クーン「フィリピンのアナーキズムとトランスナショナルポリティクス」『多様性、運動、抵抗 アナーキズム論文集』2009年 from Gabriel Kuhn, "Anarchismus auf den Philippinen und transnationale Politik", in: Vielfalt, Bewegung, Widerstand, Texte zum Anarchismus, Münster: Unrast Verlag, 2009, p.86)。


ガブリエル・クーンさんプロフィール:
 1974年オーストリア生まれのアナーキスト、活動家、著述家・翻訳家。著書は、甘糟智子訳『アナキストサッカーマニュアル』(現代企画社、2012年)ほか、ドイツ語資料集『アメリカにおける「新しいアナーキズム」 シアトル以降』(2008年)、ドイツ語論文集『多様性 運動 抵抗』(2009年)、世界各地のアナーキストへのインタビュー資料集(共編著)『ジャカルタからヨハネスブルクまで 全世界のアナーキズム』(2010年)、海賊とアナーキズムについて(夜光社より近日翻訳刊行予定)『海賊黄金時代についての省察』(2010年)、『革命のために生きる ハードコア・パンク、ストレイトエッジ、ラディカルポリティクス』(2010年)、(編訳)『すべての権力を評議会に! ドイツ革命ドキュメンタリー 1918-1919年』(2012年)など多数。

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Invitation to the International Symposium with Gabriel Kuhn, on November 16, 2013 in Tokyo Association for Anarchism Studies Kansai/Japan will invite you to our special meeting or International Symposium. Those who interested in global anarchism, Gabriel Kuhn and anarchism in Asia are welcome.

Time & Place: November 16, 2013 from 10 a.m. to 18 p.m. At Room 1083 in Liberty Tower of Meiji University(see the URL) http://www.meiji.ac.jp/cip/english/about/campus/surugadai.html

Theme:"Global Anarchism: Past, Present and Future. For Connecting Asia to the world"

Organized & co-organized by: Association for Anarchism Studies Kansai/ Japan, Association for Global Anarchism, Irregular Rhythm Asylum, Study Group on Operaizmo.

Presenters: Gabriel Kuhn, Yasushi Kurihara, Masaya Hiyazaki, Takuro Higuchi, Hikaru Tanaka. Commentators: Chiharu Yamanaka, Norihito Nakata.

Contact: joh.most(at)gmail.com

Purpose description: From Europe/ United States to Central- and South America, Southeast Asia, Middle East and Africa, today anarchism movement is expanding worldwide. It should be called "global anarchism". This phenomenon is created by the resistances of all associated & connected individuals around the world, who would not want to be involved, but in fact are involved regardless of her/his will, in the single system based on the single principle called "Neoliberalism". How we could connect Asia/Japan to this worldwide phenomenon? Why is it so important to explore the history of Japanese and Asian anarchism in order to think about the present and future of global anarchism? With our guest & friend Gabriel Kuhn, we will discuss about the possibility to connect Asia and the World, in the perspective of the past, present and future of global anarchism.

Gabriel Kuhn on transnational movement: "....in the same time, there are many desires in everyday life, which we can share beyond all human economic differences: we want enjoy, the meal, playing a football game, a concert, making a demonstration, with people of all classes and culture....The formation of anti-colonial forms of transnational community must begin, therefore, with the everyday needs and wishes that we all share. On this level, we can connect and unite us - this is the condition for fighting together against the economic boundaries that separate us, and against the politic structures that perpetuate this separation." (translated from: Gabriel Kuhn, "Anarchismus auf den Philippinen und transnationale Politik", in: Vielfalt, Bewegung, Widerstand Texte zum Anarchismus, Münster: Unrast Verlag, 2009, p.86).

Profiles of persons who involved:
Gabriel Kuhn: anarchist, activist, author, editor and translator of following books. -„Neuer Anarchismus“ in den USA. Seattle und die Folgen. 1. Auflage. Münster: Unrast Verlag,2008. -Vielfalt – Bewegung – Widerstand. Texte zum Anarchismus, Münster: Unrast Verlag, 2009. - Von Jakarta bis Johannesburg. Anarchismus weltweit, mit Sebastian Kalicha, Münster: Unrast Verlag, 2010. - Life Under the Jolly Roger: Reflections on Golden Age Piracy, Oakland:PM Press, 2010. -Sober Living for the Revolution: Hardcore Punk, Straight Edge, and Radical Politics, Oakland:PM Press, 2010. -Soccer vs. the State: Tackling Football and Radical Politics, Oakland: PM Press, 2011. -All Power to the Councils! A Documentary History of the German Revolution of 1918-1919, Oakland: PM Press, 2012.

Yasushi Kurihara: Lecturer at the Musashino Gakuin University. As activist participated in the anti-G8 actions of Heiligendamm (2007) and Tôyako (2008). Author of the G8: Summit Taisei towa nani ka[G8: What is the "summit system"],Tokyo: Ibunshya,2008.

Masaya Hiyazaki: Research Associate at Meiji University. Author of Ôsugi Sakae no Shisô Keisei to Kojinshugi [The Formation of the Thought of Sakae Ôsugi and the Individualism], Tokyo: Toshindo, 2005.

Takuro Higuchi: Anarchist, who participated in many actions & projects in Asia, Europe and the U.S.

Chiharu Yamanaka:Researcher at Nihon University. Author of "Revolution through Literature : Haruo Sato's "Beautiful Town" and an Artistic Discussion of J. M. Whistler", Fortuna, 23, 2012, pp.86-166.

Norihito Nakata: scholar and activist who participated in anti-G8 actions in Heiligendam (2007) and Tôyako (2008).

Hikaru Tanaka: Associate Professor at Osaka Kyoiku University. Author of Doitsu Anarchism no Seiritsu: Freiheit-ha to sono shiso [Making of German Anarchism: Freiheit group and their thought], Tokyo: Ochanomizu Shobo, 2002.

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イスラエルのミエコさんより。東エルサレムの新しい入植地建設計画に関するレポートです。

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E1プランについて
ミエコ

9月半ば、ユダヤの断食日にへブロンにでかけた。ダマスカス門前からベツレヘム行きのバスに乗れば、ベット・ジャッラで乗り換えて1時間半ほどでへブロンに到着するのだが、この日はユダヤ人住宅地を通過するバスが走らないため、別のバスで東エルサレムの分離壁の向こう側になってしまったアザリヤまで行き、本数の少ないラマーラから来るへブロン行きのバスを待って乗り換えるという遠回りをしたために3時間半かかった。遠回りをしても良いと考えたのには理由がある。アザリヤ行きのバスに乗るとヘブライ大学の麓にあるトンネルをくぐった後に、からっとした青空の下に砂漠のこんもりとした山々が連なり、山の麓にはベドウィンのテントがあり、テントの傍には給水用タンクがあり、羊の群と羊飼いの少年が遊牧する姿があちこちに見える。バスの中からただ瞬間的に見るだけだが、短いトンネルをひとつくぐるだけで別世界になるのが私の気持ちを和らげ、この景色を見るのが好きだから、あえて断食の日に遠回りをしてもへブロンに行こうと決めたのだ。

しかしこの日、バスの窓から見える光景に私は目を見張り、ショックと怒りで一杯になった。死海やエイラットに行くときも、マアレ・アドゥミムの親戚の家に行くときも、ジェリコーに行くときも、バスに乗ってトンネルをくぐるといつも見えていたベドウィンのテントが、ひとつもない。ここには遊牧民であるベドウィン達が住んでいた。彼等はその昔、北アフリカからアラビア半島までの広域を遊牧しながら、季節ごとに移動して生きてきた。パレスチナがイスラエルに占領されてからは、山羊や羊の遊牧に適したヨルダン渓谷及び死海北部全域が軍閉鎖地区とユダヤ人専用地区(C地区)になってしまい、その移動に厳しい制限がつけられるようになった。もはやシナイ半島に渡ってエジプトに抜けることも、アラビア半島に抜けるためにヨルダンに渡ることも出来なくなってしまったのである。足止めを食らった彼等は狭い範囲で遊牧を続けるしかなくなった。ここはそんな過酷な状況に追われてしまったベドウィン達が、西岸地区全域に建設された分離壁や入植地周囲を囲む金網や電流網に移動を妨げられ、更に動物達に草を食べさせる範囲を狭められ、閉ざされた土地で足止めを食った状態の中で、なんとか山の麓にそれぞれテントを張り、移動可能範囲で遊牧をしながら生きてきた土地だった。

へブロンに行った数日後、ユダヤ祭の食事に誘われ、マアレ・アドゥミムに住む義姉の家に行った。トンネルをくぐると見えるはずの光景をバスの窓越しに探した。今まで何度も壊されて、その度に国際人権団体やイスラエル家屋崩壊反対運動の協力で、建て直されてきたテントはないまま、岩肌の土地をならすブルドーザーの姿が見えた。E1プランが本格的に実行され始めたのだ。

E1プランとは、東エルサレムの北東部とマアレ・アドゥミム入植地の間にある土地に12キロメートル平米の新たな入植地を建設する案のことを言う。ここに豪華で住み心地の良い住宅三千件、工場、ホテル、ごみ処理場、大規模な警察署、エルサレム及びマアレ・アドゥミムの住民の墓地が建てられる予定である。

この案は1995年に故イツハク・ラビン首相により発案されたものであるが、政府による建設許可がおりなかったこととアメリカの強い反対を受けてきたことで、これまで工事に手がつけられていなかった。2002年、ベン・エリエゼル国防長官は、軍法によってE1プラン実行命令を出したが、当時のナタニヤフ政権による建設許可が下りず、実際に建設準備作業に踏み込むことはなかった。2004年、建設許可も下りず、正確な町つくりの計画もないまま、建設省はここに住んでいたベドウィン達のテントを壊し、岩だらけの土地を平らにする工事を開始した。これはイスラエルの法律にさえ、違反するものである。テントを壊された彼等は国際協力を受け、同じところに新たなテントを建て直した。その後、何度も壊され、建て直すの繰り返しが今夏まで続いた。

2012年、国連がパレスチナをオブザーバーとして認定すると、ナタニヤフ首相はパレスチナに対するお仕置きだとでも言うかのように、「E1地区に住宅三千件の新入植地を建てる」と発表した。国際法を違反しているにも関わらず工事を開始することの理由として、公式発表の場での説明は以下の通りであった。「従来交わされてきた“E1地区には建設しない”というアメリカとの約束は、既に有効ではなくなった。パレスチナ自治政府の反抗的な態度が原因である。テロ行為は増加している。ここに入植地を建設することは、セキュリティ上絶対必要である。」

この発表は平和を望むパレスチナやイスラエルの人々を怒涛のごとく怒らせた。ブッシュさえ、この計画には反対していた。パレスチナ自治政府は、E1地区でのベドウィンの追放及び建設工事に対し、国際裁判所に国際法違反及び人権侵害として訴えている。

E1地区に入植地ができると、東エルサレムにあるピスガット・ゼエブ入植地とマアレ・アドゥミム入植地がひと繋がりになり入植地間の交通が便利になるだけでなく、エルサレムの土地不足と住宅難がかなり解消されることが予想される。

このE1地区入植予定地をくるりと囲い込む形で、更なる分離壁の建設が進められている。この分離壁が出来ると、現在使用されているラマーラとベツレヘムを結ぶ道路をパレスチナ人は使えなくなる。その為、パレスチナ北部と南部間の移動は、マアレ・アドゥミムの外北部、ジェリコーの手前付近まで大きく迂回しなければならなくなる。地図で見ると非常に近く、本来20分ほどで行き来できる距離でも分離壁や入植地を迂回する為に所要時間は1時間半になったが、今後は3時間かかるようになる。パレスチナは事実上、北部と南部に分かれてしまうのである。

国連の報告によると、イスラエルによる占領が開始された1967年以降、これまで2万4千件のパレスチナ民家が崩壊されており、1家族あたりの損害は約1千万円から512万円である。これら金銭的損害以外に、更に注目されているのは土地を追われた人々の精神的衝撃、健康破壊、トラウマ、と計り知れないものがある。

現在、和平交渉の条件としてパレスチナ政治犯がイスラエルの刑務所から数回に分けて釈放されている。しかし釈放されても、出身地に戻ることは許されず、強制的にガザに行かされる。

イスラエルは力ずくでパレスチナの人々の土地を奪い、更に移動の自由、行政管理力を奪い、計り知れないあらゆるものを奪い続けている。しかし、和平は力ずくで手に入れられない。E1プランの実行はイスラエル政府の力ずくの悪あがきを更に激しく表すものと言える。

*イスラエルには国防省が決める軍法と、国会が決める民法の2種類ある

参考:
Save the children http://www.savethechildren.org.uk/
Israeli committee against house demolition http://icahd.org/
http://www.ochaopt.org/results.aspx?cx=014863140215069478854:9rq_pupjc4c&cof=FORID:9;NB:1;BIMG:http://
www.ochaopt.org/images/googleback.jpg;&ie=UTF-8&q=E1%20plan&sa=Search
http://www.ochaopt.org/documents/E1_Jerusalem_Graphic_Barrier_August05.pdf
http://en.wikipedia.org/wiki/E1_Plan
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131030/mds13103009150000-n1.htm


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大杉栄・伊藤野枝没後90年集会」のプレ・イベントとして、ギロチン社や映画『シュトルム・ウント・ドランクッ』関連のパネル写真展示をIRA店内で開催しています。 

[開催期間]2013年10月31日(木)~11月14日(木)
      ※会場定休のため4日(月)、6日(水)、11日(月)、13日(水)は休催 
[開場時間]13時~20時
[会場]Irregular Rhythm Asylum (地図)
[電話]03-3352-6916
[会場費]無料


甘粕事件とギロチン社事件について詳しく書かれた、廣畑研二 著『大正アナキスト覚え帖 関東大震災90年』も入荷しています。

またIRAでは、メインのイベント「大杉栄・伊藤野枝没後90年集会」の前売り券も販売中です。

大杉栄・伊藤野枝没後90年集会

今から90年前、関東大震災直後、多数の朝鮮人・中国人労働者、大杉栄・伊藤野枝をはじめ社会運動家が虐殺されました。これまで節目となる10年毎に有志が集まり、集会やイベントを行ってきました。今年は、虐殺後の大杉栄の同志達の動向をモチーフとした新作映画『シュトルム・ウント・ドランクッ』を特別先行上映するとともに、様々なゲストを迎えながら、当時の情況と閉塞した現在の情況との繋がりを示していきたいと考えています。

[日時] 2013年11月16日(土) 17時50分開場/18時20分開演
[会場] 四谷区民ホール(東京都新宿区内藤町87番地)→地図
[講演] 太田昌国「アナキズムの予言」(講師紹介
[映画] 本邦初公開「シュトルム・ウント・ドランクッ」
[会費] 1,500円(前売・当日とも)
[主催] 大杉栄・伊藤野枝没後90年集会実行委員会(E-mail


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Irregular Rhythm Asylum is an infoshop in Tokyo dedicated to the following "A"s.

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IAS LEXICON The Institute for Anarchist Studies と AK Press の共同制作語彙集シリーズの翻訳です。「アナキズム」「権力」「植民地主義」「ジェンダー」「白人優位主義」の全5冊

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