2009年4月20日、パレスチナの西岸地区・ビリン村で、イスラエルの隔離壁に非暴力で抗議していたパレスチナ人・バッセム。その日、彼は、イスラエル兵の撃った高速催涙弾によって殺されました。その彼を追悼して、イスラエル人ドキュメンタリー作家、シャイ・ポラックが「われらの友へ」というドキュメンタリーを作りました。そして、佐藤レオさんが「われらの友へ」の日本語版を作り、私と一緒に販売・上映していました。そのDVDの売上総額7万5千円が、殺されたバッセムの家族に手渡されました。これも皆さまのご協力のおかげです!!
バッセムの母さんは、バッセムのお父さんを亡くしてから、ひとりで家族を支えてきたそうです。私の友人から直接カンパを受け取った、バッセムのお母さんは本当によろこんでくれたそうです!!
今後とも、私たちは「われらの友へ」と「ビリン・闘いの村」の販売を継続させていきます。購入ご希望の方は、以下で通販・購入できます。
IRA(http://irregular.sanpal.co.jp/?cat=22)
模索舎(http://www.mosakusha.com/)
素人の乱12号店(http://keita.trio4.nobody.jp/shop/12/index.html)
「ビリン・闘いの村」 再発版 1500円
「わららの友へ」 再発版 1000円
■報告写真 提供・友人
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▲8年くらい前から、バッセムが親の敷地に建て始めた家の屋上から。遠くに、ビリン村の人々の土地を奪ってできたイスラエル入植地、モディン・イリットが見える。写真の中央に分離壁。分離壁の向こう側にバッセムの家族が代々つちかってきたオリーブの畑が見える。このオリーブの収穫で、家族は食べてきた。しかし分離壁や入植地建設の為、収穫はゼロになった。
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▲ この台所で、バッセムは最後の食事をした。そして金曜日朝はやく、西岸地区・ラマーラにいって、近所の癌の子供に食べさせる果物を買いにいった。帰ってきて急いでこの台所でマクルーべ(パレスチナの代表食)を食べ、それから金曜日のお祈りに行き、そのままデモに行った。そこでイスラエル兵の撃った催涙弾に殺された。
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▲ バッセムの墓とバッセムの母さん
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▲ バッセムの兄弟とその子どもたち
■追伸
昨日3月15日は、佐藤レオさんの誕生日でした。バッセムの家族にカンパを手渡せたことを知ったらどんなに喜ぶだろうか。その彼が亡くなったのは去年の9月。私の相方が今年9月に出産する予定だ。大好きな友人がこんなことを言ってくれた。
『人間は誰でもかならず死ぬ運命なのに、
それでも、こどもが誕生してくるのは、
「人間の運命に対する抵抗」だと、
どこかでゴダールがそう云ってました。
ということで、新たな抵抗におめでとう。』
これぞ、まさにLA LUCHA SIGUE !輪廻する抵抗!!
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▲ ビリン村に飾られたレオさんのポスター
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