パレスチナ・ニリン村で頭部を撃たれた米人ISM活動家、Tristan Andersonの回復と連帯をこめて!!
志賀直輝
以下、美恵子さんからのメール
3月13日金曜、ニリン村。
イスラエルによるパレスチナへの分離壁反対デモでISM(国際連帯運動)に参加しているアメリカ人活動家がイスラエル兵に頭部を最新型催涙弾で射撃されました。
救急車が到着の際、村への入り口にあるチェックポイントを容易に通過できず、5分間イスラエル兵と口論があり、その後ようやく通過し、怪我人を運ぶことが出来ました。
チェックポイントを通過した後、村から車で約45分ほどにあるテルアビブのテル・ハショメル病院で手術を受けました。15日・日曜現在も危篤状態。口と鼻からの出血が止まらないままです。
この最新型催涙弾は射程距離400メートルから500メートルから撃たれました。外部にヘブライ語で40mm bullet special/long range,”と記載されており、発射の際、無音のため非常に危険であるとされています。
2008年の12月以降使用され始め、2009年1月に地元のパレスチナ人が足を撃たれ、足が不自由になりました。
ニリン村は西岸地区の西側にある村です。ラマーラから車で約1時間、テルアビブから車で約45分ほど。ビリン村の隣村で、現在建設中の分離壁に対する反対運動がさかんに行われています。去年の夏、この分離壁反対デモに参加していた地元の少年2名がイスラエル兵により射殺されました。その射殺場面を近所の少女がたまたま窓から撮影しており、動画がBBSで放映され、世界中の人々の関心を呼びました。
また、この村に夜中イスラエル兵達がジープで侵入し、デモに参加していたパレスチナ人を連れ去る事件が何度も起こっています。連れ去られたパレスチナ人は、『テロを起こす可能性がある』として留置所に送られます。
上記の行為は国際法違反であることはいうまでもありません。
詳細はこちらを。
http://palsolidarity.org/2009/03/5324
ユ=チューブに動画があります。
http://www.youtube.com/watch?v=G3NmAc2BwtI&eurl=http://palsolidarity.org/
数年前までは下半身のみを狙っていていましたが、去年日本人が目を撃たれた際に他に2箇所、上半身を撃たれたことからも本来のイスラエル軍の条例は無視されていると考えられます。
日本人旅行者が西岸地区内のデモへ参加し、重症・軽傷が目立っています。デモに行く方は、事前にISMに参加するなどしてトレーニングを受ける必要があると思います。くれぐれも気を付けてください。
美恵子
0 Responses to 'イスラエル兵に頭部を最新型催涙弾で射撃された米国人のISM活動家Tristan Anderson'