パレスチナ・エルサレムのミエコさんからメールが来たので掲載してください。また、13日金曜日、パレスチナのビリン村の隔離壁反対デモで米人ISMメンバーがイスラエル兵に頭部を撃たれたようです。重症だということです。
以下メールをまとめました。
志賀直輝
09年2月23日、東エルサレム・シルワン村への「立ち退き命令」について
現在、エルサレム市(イスラエル政府)はイスラエル管理下にある東エルサレムのパレスチナ人居住地区・シルワン村ブスタンに対して「集落全ての立ち退き命令」を出しています。このことは、先週のイスラエルのアルクッズ新聞に掲載されていました。さらに昨日(2月22日)、エルサレム市役所(イスラエル政府)からシルワン村の各家庭に「立ち退き命令」が通知されました。
今回の「立ち退き」の理由は、「この地域は国立公園に指定される地域である為、周辺の家屋を崩壊し、谷間を遊歩道のある公園に作り直す」ということです。さらに、この地区はダビデの町があった場所であるという理由から現在も、崖の地下をどんどん発掘しており、地盤が緩んでいます。
大雨の降った数週間前は、この崖の端にあるUNWRAのパレスチナ人女子学校の教室の底が抜け落ち、教室で授業を受けていた数人の女子が大怪我を追いました。
また、注目したい点は、この「立ち退き命令」の発表と選挙とのタイミングです。新イスラエル政府が確実に完成し、起動するまでに、このシルワン村の原住民撤去にあたろうとしていること。どさくさに紛れて、「立ち退き」をやってしまおうという空気が目に見えています。
この「立ち退き」が実行されると、シルワン村ブスタンのパレスチナ人民家が88件崩壊され、130世帯、約1500人が住む家をなくすことになります。また、ブスタンの集落以外にもワディ・ヒルワでも数十件の家屋が「立ち退き及び撤去の命令」がでています。
もともとシルワン村は、経済的に貧しいパレスチナ人達が住む集落です。昔から麻薬の売買も盛んに行われてきました。教育への支援も少ないため学校教育がとても貧弱で問題の多い地区です。
今、東エルサレムのパレスチナ人団体がエルサレム市に対して抗議のテントを建て、緊急対策チームを設けています。「立ち退き命令」されている88件のうち、約半数はイスラエルが東エルサレムを占領する1967年以前に建てられたものだと彼らは抗議しています。1967年以前に建設された建築物に関しては、イスラエル国の許可は必要ありません。
2月23日、東エルサレムの多くの店舗が店を閉めています。ダマスカス門周辺では、非常事態の警戒が布かれ、多くのイスラエル兵及びボーダーポリスがあちこちに見受けられました。
抗議先:
イスラエル首相オフィス
The Office of the Prime Minister,
3 Kaplan St. Hakirya, Jerusalem 91950
Fax:+972-2-566-4838
Tel: +972-2-670-5555
Email: pm_eng@pmo.gov.il
麻生太郎首相
〒100-0014
千代田区永田町2-3-1 首相官邸
Fax:03-3581-3883
Tel:03-3581-0101/03-5253-2111
首相官邸ご意見:
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
買わないことでできること。
イスラエル支援企業のボイコット
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
スターバックス、コカ・コーラ、マクドナルド、エスティ・ローダー、ネスレ、インテル、マイクロソフト、IBM、ディズニー、ダノン、ロレアル、サラ・リー、Hanes、Champion、ジョンソン&ジョンソ、ノキア、ETC、、、アメリカ合衆国。
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