シガクロ 改め 亀頭精子
旅に出て10ヶ月ぐらいたった。中国、モンゴル、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー、インド、ネパールとまわってきた。わたしはそれなりの音楽フリークとして、各国のクラブシーンやHIP HOPシーンを堪能することができた。でも、現地のアナルコ・パンクスやアナキストに出会っていない。タイにはけ っこうキレイなピストルズのTシャツを着たパンクスはいた。けど、汚いパンクスやアナキストには会っていない。中国にもいるって聞いたてたけど、探しきれなかった。どっちにしろ、わたしの調べが足りん。ただ、共通して感じたのはどこの国も言いたいことの言えないタブーばかりの社会主義体制だった。だから自由な政治的 行動やデモができない国ばかりだった。そうなるとやっぱり自然とパンクスもアナキストも少なくなるんだろうか?
赤旗ばかり見ていたわたしに、ようやく一本の兆しがさしてきた。ネパールの首都カトマンズにアナキストのインフォショップがあると、パンクス旅人のあすかちゃんからメールがきた。さっそく黒服に着替えてでかけてみた。
店の場所は新宿のイレギュラー(東京のアナキスト・インフォショップ)同様わかりにくかった。結局、見つからなかったから電話して近くまでむかえにきてもらった。迎えにきたのはSAREENA。さっそく店に案内される。店の入口には雑なモヒカンの絵とわかりやすく「インフォショップ」と書いてあった。中に入るとSAREENAの 相方・OLIVIERと二人の間の息子が暖かく迎えてくれた。店内はこれまた新宿イレギュラーと似ていて、各国のアナルコPUNKのCDや自主でマニアックなCD、各国のアナキスト、PUNKS、DIYのミニコミ、冊子、グッツ、Tシャツ、ピンバッチなどが置いてあった。また、店内は居心地の良いフリースペースになっていて溜まるのに最適な 感じだった。
英語力の上がらないわたしは、とりあえずミニコミや冊子を手に取り、英語は読まずに絵だけ眺めて、うなずいたりして、わかったふりをしてみた。けど、それだとなんのために黒服着替えて来たかわからんからインフォショップについて聞いてみた。
インフォショップをやり始めたのは、2004年の12月から。インフォショップを開いているのは毎週月曜日と金曜日、PM12時から5時まで。取り扱っているものは、アナキスト関連の本や冊子、各国のPUNKやアングラ音楽のCDやデモテープなど。またフリースペースをつかって映画上映やイベントなどを行っていると 話してくれた。
インフォショップはネパールのPUNKS、アングラ、アナキストの交流の場であると同時に世界のアナキストを結ぶパイプラインだと語ってくれた。(英語が聞き取れないので紙にかいてもらった。)また、世界中のアナキストが立ち寄る場所にもなっているようだ。
そんな彼らは世界の地下道(アンダーグランド)にハッパをしかける坑夫(穴掘り職人)そのものだ。
ネパールは96年にマオイスト(反政府組織)が武装闘争にはいった。現在はストライキやゼネストで政府と交渉している段階だという。以前より政治的に安定してきたらしいネパールにPUNKSやアングラ、アナキストの数は少ない。けど、わたしの訪れた時、インフォショップ内には制服姿の中学生や高校生、音楽フリークが集 まっていた。この少しづつなゆっくりな動きに無限の広がりを見ずにはいられなかった。
ネパールにPUNKやアナキズムのような自由を求める動きが少しづつ浸透してゆくことで、自由な言論活動ができるようになると思った。音楽にはタブーを撃ち破る力が備わっている。そう思えた。
種をまかなきゃ、米とれぬ!中出しせにゃ、子はできず(ガマン汁も含む)!アナを掘らなきゃアングラできず!まけ、まけ!やれ!やれ!ほれ、ほれ!
それから、せっかくだから、ネパールPUNKのCDがほしいといってみた。今は、SAREENAとOLIVIERがやっているバンド「RAI KO RIS」だけだといわれた。音楽フリークを称しているが、実際、評論は全くできません。とにかく、いい!聴け!とだけいわせていただきます。とりあえず、アルバム3作とTシャツを買ったので新宿イレギュラーに送ります。聴きたい方は是非イレギュラーにおこしやす。
今後もアナキストを訪ね歩きたいと思っています。なにか、日本のアナキストのビラやステッカーなどありましたら、送ってください。貼りまくりますので。
ネパール・アナキストインフォショップとのコンタクト
raikoris(at)wlink.com.np
わたしのメール
osasimi-ichiban(at)hotmail.co.jp
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