志賀直輝
パレスチナへの占領を続けるイスラエル政府に反対するのはパレスチナ人だけではない。イスラエルの人々の中にも、もちろん反対している人たちはいる。6月7日イスラエルのテルアビブでパレスチナへの占領・隔離政策へ反対するデモが行われた。若者から年寄り、アナキストからコミュニストまでいろいろな人があつまっていた。
デモ隊の中で特に勢いがあったのが、太鼓を叩く集団・ピンクブロックのアナキストたちだ。イスラエルでもっとも活動的なのが、アナキスト・アゲンスト・ザ・ウォール(Anarchists against the wall http://www.awalls.org/)。彼らはすべての権威を否定するアナキストたちで、イスラエル政府が行うパレスチナへの占領・隔離壁などに真っ向から非暴力直接行動で抗議活動を行っている。パレスチナ各地で行われるデモや直接行動にいつもパレスチナ人の活動家や農民たちと一緒になって第一線にいる。彼らがたとえどんなに少数であっても、パレスチナ人からの信頼と連帯は強い。
また、この他にも様々なイスラエル人の団体がある。たとえば、イスラエル人女性の団体でパレスチナ各地にあるチェックポイントにゆく。そこでパレスチナ人に対して人権を無視した検査をする兵隊たちのCHECKをしたり直接兵隊に話しかける。もちろん兵隊は嫌がる。中には、怒りだす兵隊もいる。それでも彼女たちはめげずに占領反対を語りかける。
パレスチナとイスラエル入植地をツアーする団体もいる。この団体はイスラエルの若者たちを連れて、イスラエルから被害を受けているパレスチナ人民家を訪れたり、無数に点在する検問所を巡る。このツアーを妨害する兵隊や入植者がたくさんいる。それでも、彼らはこのツアーを続ける。
このイスラエル国内からの抗議はものすごく有効だと思う。パレスチナや海外からの抗議以上に重要な役割をもっているような気がする。イスラエル政府のやり方を変えてゆく力がイスラエルの人々には誰よりもあると思う。
デモにゆき、いろんなやつと話して思った。パレスチナ問題だけではなく、世界各地でおきている問題を同じように考え、悩み、なんとかせにゃいけないと考え、一緒に行動する仲間たちがどこにでもいることがわたしはうれしくてたまらない。そしてつながれること、これに勃起せずにはいられない。
ゆっくりだけど、ずっしりとした草の根運動。100年後かもしれない、500年後かもしれない。それでもいつか殺し合いがなく共存できる日がくることを願って、運を動かすために運動する。
0 Responses to '運を動かすために'