イスラエル兵に左目を撃たれた薫さんからの近況報告
08年1月25日、パレスチナのビリン村のイスラエル占領フェンス反対非暴力デモで左目をイスラエル兵に撃たれて重傷をおった岸田薫さんから近況報告がきました。支援してくださった方々へのメッセージです。(志賀直輝)前略、みなさまへ
ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか?
エルサレムでの手術、治療のあと、旅を一時中断することに決めて3月5日に帰国し、4月半ばに地元の広島で再手術を受け、さらにひと月あまりが経ちました。
その後の経過は順調で、最近の診察では担当の医師も「予想以上に」というくらいに左眼の視力は回復しています。
全 体に薄っすらと白く濁って見える感じや、除去しきれなかったシリコンのカスが常に視野のなかで動いているのは元には戻らないようですが、それにもずいぶん 慣れました。最初の手術時に角膜を人工のものに換えてあるのですが、それ自体に度が入っているため、数値上の視力は怪我の前よりUPしています。遠近感も だいぶつかめるようになってきて段差でコケそうになることもなく。いまでは日常にほぼ支障はありません。
一時は「失明か?」などとも報道され、大勢の方々、直接見知らぬ方々からまでもご心配いただき、またご協力、暖かいメッセージなどもいただきました。
異国での事故で、病院に運ばれ、手術台に乗り、当時は不安に陥ることも少なからずありましたが、そういう中、みなさまの気持ちがとても支えになり、人の暖かさが身に沁みて感じられました。
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、以上、簡単にその後の報告と、あらためてみなさまに深く感謝を申し上げます。
ありがとうございます。
草々
岸田薫
PS わたしは、今月上旬よりパレスチナのヘブロンに戻り平和活動に参加しています。パレスチナの現状はいぜんとして改善はなくイスラエル政府や入植者からの激 しい暴力と管理がつづいています。ひきつづき、世界各地からの支援と連帯が必要な状況だと思います。WE ARE EVERYWHEREということでどこにいてもやれることはあるとおもうし連帯できるとおもいます。団結がんばろー!と叫ばずにはいれません。YES! しが なおき
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