志賀直輝
4 月12日、ドイツのケルンでリクレイム・ザ・ストリートがあるという。ちなみにこのリクレイム・ザ・ストリートは90年初頭ぐらいから始まった道路を一時的かつゲリラ的に遊びの空間に変えてしまおうという路上パーティ、または車社会にたまには鉄槌でもいれてやろうという路上解放運動。この運動はもちろん日本にも流れ、日本各地の反戦デモなどにサウンドシステムが導入され楽しく路上パーティをやっている。
ということで私は居候先のルーカスと参加することにした。それに私たちもなにかやろうということで、ASSI RAMENに続いて今回は路上寿司BAR、ASSI SUSHIをやろうということになった。ASSI SUSHIは日本語に訳すと反社会寿司になる。さっそくベジタリアン寿司をつくった。それから看板になるバーナーもつくった。それに大量の酒も買った。準備はそろった。
今回のリクレイム・ザ・ストリートはケルンのメインストリートで行われる。さっそく行ってみると、そこいらじゅうに警官がいた。さすがは非合法の運動だ。さらに道路はパトカーで封鎖されていた。遠くから太鼓のリズムが聞こえてきた。私たちは一気に走った。もう祭りは始まっていた。私たちもさっそく道路の上に飾り気のないASSIな寿司屋を開いた。
道路の上にはいろんな奴らが楽しそうに遊んでいた。太鼓を叩く集団、路上や街の至るところに花を植えるピエロアーミー、気狂いみたく踊ってるやつ、道路にテーブルやイスを並べて雑談したり酒を飲むやつら、集団なわとびをするやつら、子どものころの遊びをするやつら、サッカーするやつら、買い物カゴで走り回るやつら、サイバーPUNKな格好でチャリを漕ぐ集団、被り物をする集団、その他もうぐちゃぐちゃに道路で遊んでいた。
私たちの寿司も好評だった。ついでにNO G8のINFOSHOPも置いた。いろんなやつが来て一緒に安ワインを飲んだ。夜になる前に寿司は完売した。そして私たちも祭りに溶けた。安ワインで酔っぱらい、踊り、路上に絵を書いた。夜になるといよいよ火が登場した。火を使ったパフォーマンスをするやつらが現れた。それから焚き火が起こり、火を囲い皆で踊った。酒は回しのみ、みんなで笑った。
一方、警察は徐々にこの祭りを狭めてきていた。もちろんこの祭りには政治的なスローガンもなく、非暴力だ。しかし数人、逮捕されたようだった。
連れのルーカスがこれから別で路上パーティがある、それにもうじきここは警察に潰されるというので私たちは次なる会場に移った。私的には警官とのやり合いが見たかった。
そして移動してみるとどこにも祭りはやっていなかった。急いで元の場所へ戻るとそこには誰もいない祭りのあとだった。しかし、興奮はさめなかった。私はアラビア語で叫んだ。ヤッラー! (次いってみよー!)。ASSIは最高の味だった。
ケルンのリクレイム・ザ・ストリート 写真感
http://mixi.jp/view_album.pl?id=14493912&mode=photo
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