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イレギュラー・リズム・アサイラム
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スペイン蜂起についてのあらまし


"Summary of the Spanish Uprising" by Filastine
http://filastine.com/log/2011/05/summary-of-the-spanish-uprising.html

ここスペインで起きていることについて、米国・英国のアングロサクソン世界が全く認識していないことがある。アラブ世界の諸革命は、1)民衆 対 独裁制、 2)彼らは私たち西洋世界のような政府を要求している、といった、より簡単に単純化され、都合の良い語りに還元されている。しかし、スペインでの社会革命は、そのような安易な物語に簡約化できはしない。この革命が語るのは、私たちの近代民主主義の退廃と機能不全について、自分たちで自分たちの社会を形作るという能力を無力化させてきた政府に対する資本と金融の影響についてである。先週日曜のスペインでの投票棄権率は33パーセントであった。有権者の3分の1は、積極的に投票そのものを拒否したのだ。そしてこの数には、無記名投票による抗議を行うためだけに投票場に行った50万人という人々の数(世界最高記録)は含まれていない。

5月15日、エジプトのタハリール広場にインスピレーションを受けたスペイン人たちが、彼らの広場をキャンプに変え、占拠した。これは単にマドリードやバルセロナで行われた行動ではなく、すでに100を超える広場キャンプが生まれている。その数は、小さな町での数十人からなるテントから、大きな街での数千のテントまでに及んでいる。

ここでの共通のゴールは、政治と経済の根本的な変革であり、彼らはそれを「デモクラシー2.0」、「ポスト資本主義」、「いくつもの可能性」と呼んでいる。これは、頭ではユートピアを志向し、けれどもその足はしっかりと地についている一つの運動である。「Vamos despacio porque vamos lejos=私たちはゆっくりと進む、なぜなら私たちは遠くへ行くのだから」。ここに英語による簡潔なマニフェストがある。

私はこの2週間、カタルーニャ広場で多くの時間を過ごしてきた。そこは、バルセロナ中心部の大きな公共スペースである。トラファルガー広場やタイムズスクウェアを思い起こしてみてほしい。この広場(カタルーニャ広場)は、今やパラレルな宇宙であり、コマーシャルなものが存在しない小さな世界である。共有するというポトラッチ文化と、テントやロープ張りの即興建築は、バーニングマンの政治化された都市バージョンのように思わせてくれる。あなたはそこで図書館や庭(!)、健康診断所や、キッチン、24時間オープンの討論の数々や情報の氾濫を目にすることだろう。

キャンプでの活動の数々は、慎重に組織化されている、昼間は、さまざまな委員会、会議、ワーキンググループの活動が進行している。夜は、9時までには人々の数は膨れ上がる。厳密には一時間、皆全員が、鍋やフライパンを叩き、鍵をゆすり、ラッパを鳴らしたり、ドラムを叩いては、とても素晴らしい大騒ぎを引き起こすのだ。



続いて、午後10時の総会が開かれる。これは昼の委員会が彼らの提案や決定を報告する場となっている。ここではハンドジェスチャーを使った合意形成が、組織票に取って変わる。夜の集いの終わりには、オープンマイクの場が設けられ、人々はそれぞれ自分の考えを3分間話ことができる。



先日、5月27日の朝7時、機動隊が暴力的にバルセロナキャンプを排除した。やつらは30台のゴミ収集車でキャンプの設備のほとんど全て(テント、防水シート、ソウンドシステム、キッチン)をかっさらって行った。(*くわしくは「バルセロナのプラザ・カタルーニャのキャンプ排除

しかしながら、その日の午後までには広場は圧倒的多数の人々によって再び取り戻された。昨晩など、人々は広場に入りきれずに、広場に接した通りにあふれ出て、街の交通の中心部を首尾よくシャットダウンさせていた。警察の排除計画は劇的なかたちで失敗に終わったのだ。

この事態が今、どこで進行中なのかを知っている人はだれもいない。しかしながら、それはすでに無関心と冷笑主義からの集合的な離脱・脱皮と、団結できない地中海地方の人々といったステレオタイプへの反抗といった、多くのことを成し遂げている。

(翻訳:Kenichiro Egami)

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