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台湾ソーシャル・センター調査報告会
日時 2015年12月5日(土)19:30〜
会場 IRREGULAR RHYTHM ASYLUM(新宿1-30-12-302)
主催 オートノミズム研究会
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2014年、3月。まだ記憶に新しい、台湾の学生が中心になって行った〈ひまわり学生運動〉での立法院占拠の光景。国会を占拠するというラディカルな行動は、刺激的であるとともに、東京から伝え聞くだけだと、なぜ、こうなったのか? なぜ、こういうことが可能なのか? とつぎつぎ疑問が湧いて来てしまう。
夜市、美食、どこか懐かしい街並、北回帰線を跨ぐ南国、世界一の自転車産出国であり、有名ブランド〈GIANT〉の国で、また最頂点で富士山よりも高い山脈が走り登山などのアウトドアでも注目される。そう、一方では台湾を語ることがオシャレになりかねないほど、ここ日本では静かな台湾ブームが到来している。知人が何度も台湾に行き始めたり、逆に同地から友人がやって来る。イレギュラー・リズム・アサイラムのような場所も、このブームを免れられない。増殖する謎めいた中国語のフライヤー、ポスター、ジン……。
この夏、社会学者・渋谷望と中国語歴1年のライター・一色こうきが台湾の社会運動の調査にでかけた。噂の台湾のソーシャル・センター、半路珈琲(台北)、能盛興工廠(台南)を訪問し、都市再開発反対運動の拠点を訪れ、現在のラディカルな台湾の直接行動の土台を用意したと言われ、2000年代中頃、メトロによる土地収用に反対する運動が展開されたハンセン病療養所の楽生院でのインタビュー…。そこから見えてきた反中と一言では言い切れない〈ひまわり学生運動〉の様相。反原発運動、人権運動、労働運動…多様な社会運動の広がり。民主化闘争にもさかのぼる深い台湾のアクティヴィズムの現時点での中間報告。同地の草の根の文化/政治に興味がある人は是非、足をお運びください。
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