パンクロック・スゥラップ(Pangrok Sulap)版画ポスター展
ボルネオ島のサバ州キナバル山の麓で、DIYスピリットと地元ラブにあふれた版画を作っている版画コレクティブのパンクロック・スゥラップから、日本の友人たちにぜひ見てほしいと版画ポスターが届きました。
パンクロック・スゥラップは、サバのDIYパンクシーンの仲間を中心に作られた版画コレクティブです。マレーシア各地のDIYコミュニティとつながりを持ち、インドネシアのマージナルとも親しく、タリンパディの版画からも影響を受けています。マレーシアやインドネシアではアート・音楽・コミュニティが結びついたDIYコミュニティと、そこから生まれるアートアクティビズムの存在感が強く、パンクロック・スゥラップもそうした潮流のひとつです。
今回展示するパンクロック・スゥラップから届いた約20枚の版画ポスターには、次のような作品があります。
- パンクロック・スゥラップのマニフェスト「Don't Buy, Do-It-Yourself」
- ボルネオ島のビーズの伝統をパンキッシュに甦らせた「
ビーズは死なず」 - 開発で汚されていく川を取り戻そうとする「
この川はわたしたちの手の中に」 - サバ版「フード・ノット・ボムズ」
- 一ヶ月続くサバの収穫祭のお祭り気分を版画にした「
地酒を飲んでハイになる」 - サバの先住民族との連帯を表した「
わたしの後ろには村の人がいて、村の人の後ろにはわたしがいる」
パンクロック・スゥラップの版画のモチーフには、ビーズ玉、猪肉BBQ、キナバル山、噛みたばこ、編み笠、水牛、身分証明書などが登場します。それらはどんな風にかれらの生きているサバの物語の一部なのでしょうか。かれらの版画から、わたしたちと同じような、強欲な資本主義社会や腐敗した政治から自由に生きることを求める精神を感じ取ることができるでしょうか。そんなことも考えながら、気軽に見ていただければと願っています。
展示初日はオープニング・イベントがあります。トークでは、パンクロック・スゥラップの家に滞在して今回展示するポスターを託されたRisaが、パンクロック・スゥラップのメンバーたちのことやサバでの暮らしについて、スライドを交えてお話しします。カオスフーズのケータリングでは、サバの山奥で収穫された赤米・紫米、サバ名産のテノム・コーヒーとサバティーもお出しします。
※パンクロック・スゥラップのTシャツとパッチの販売あり
会期:11月1日(土)〜11月8日(土)※月・水のぞく
時間:13時〜20時
入場料:無料
会場:IRREGULAR RHYTHM ASYLUM
新宿区新宿1-30-12-302|03-3352-6916|irregular@anpal.co.jp
※オープニング・パーティー11月1日19:00〜
トーク:Risa
フード:カオス・フーズ+アイタル・スムース(カンパ制)
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