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イレギュラー・リズム・アサイラム
160-0022 東京都新宿区新宿1-30-12-302
tel:03-3352-6916 | email: info@ira.tokyo
新しいホームページ: http://ira.tokyo
営業時間 13:00〜19:00(月・火・水定休)

IRREGULAR RHYTHM ASYLUM
1-30-12-302 Shinjuku, Shinjuku-ku Tokyo 160-0022
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Opening Hours 13:00〜19:00 (Closed on Mondays, Tuesdays and Wednesdays)


メキシコシティーのアナキスト・コレクティブハウスへゆこう!

志賀直輝

わたしは、メヒコシティーにあるアナキストたちのコレクティブハウス「colectivo autonomo magoniata」へいってきた。「colectivo autonomo magoniata」は10年前の1999年からメヒコシティーのアナキストたちによって共同運営されている。彼・女たちはこの場所をつかって映画上映、アナキズム関連図書、作業空間、カフェ、プレゼンテーションなど多目的な活動や遊びをつくりだしている。


▲アナキズム図書や冊子がたくさん

ちなみに彼・女たちが使うmagonistaの由来は、リカルド・フロレス・マゴン(1874−1922)というメキシコのアナキストにある。マゴンは独裁体制のディアス政権に武装闘争を試み、そういった動きがメキシコ革命につながっている。このマゴンの思想は今も生き続けいている。現在でいうならば、チアパスで継続的に自治運動をしているサパティスタの由来である、エミリアーノ・サパタもこのマゴンから影響を受けているといわれる。


▲室内

 現在のメキシコは、地元産業や農業が海外の企業や大型企業に歯が立たないシステムのため各地で貧富の差が開いている。これに対して、チアパスのサパティスタ民族解放軍、オアハカのAPPOなどが、継続的に先住民運動や自治運動、または世界貿易を自由化させることで個人よりも外資企業や大型企業が勝ちやすいシステム=グローバリゼーションに抵抗する運動が続けている。もちろん、ここメヒコシティーでも学生をはじめ、多くの市民、アクティビスト、マルキスト、労働組合、アナキスト、PUNKSたちが草の根で運動をしている。それもそのはずで、ここメヒコシティーには高層ビルや高級住宅街が建ち並ぶ一方、路上生活者や物乞い、路上で働く子どもたちがたくさんいる。


▲外観

わたしは、このコレクティブハウスのアナキストたちといろいろ話をすることができた。まずは、日本の状況を話した。日本の若い世代は、とにかくフリーターが多くて収入が異様に低いこと、路上生活者が鬼のようにいること、だからかアナキストや好き勝手生きてゆく人間も増えていること、またそこに可能性があることなどを話した。これはメヒコシティーも同じような状況だといっていた。


▲ステンシル

 それから「今のメヒコシティーにはどのような立場のアナキストがいるか?」と聞くと、アナルコ・サンディカリスム(労働組合が政治権力を排除し産業管理してゆこうという立場)が特に多く、アナルコ・PUNKS、モゴニスタ、ザパティスタ、それぞれをMIXした立場など様々なアナキストがいると答えてくれた。
 さらに「今、世界中のアナキストは何をしてゆくべきか?」と聞くと、かなりスペイン語が難しすぎて、少ししか理解できなかったのだが、「AUTONOMIA=自分たちのことは自分たちでやる」ことが大事だと言っていた気がする。これは、どこの国のアナキストたちやアクティビスト、自由に生きようとする人間たちが共通して言っていることだ。誰か代表者やリーダーに任せるのではなく、自分たちでやる。だれかのスタイルやこうしなきゃいけないとかいうルールじゃなくてなく、とりあえず自分なりにやる。
 この辺のニュアンスはかなり曖昧だけど、自分次第でどうにでもなるというところが重要だし、魅力的だと思う。これだからこそアナキズムやアウトノミアは、世界中の生に燃える熱きパッショニスタ(情熱する人)たちを惹きつけてるのかもしれない。
 ここ、メヒコでもここ10年から6年の間でアナキストが増えているという話だった。これは世界中を見ても同様に思う。どの時代や場所でも、生へのパッションがある限り、いつでも現れる自然なスタイルなんだと思う。

 彼らは言う。「今、メヒコはおもしろくなっている」。私は、こういうセリフが一番好きだ。わたしたちは、熱い握手をして別れた。


▲黒い同志たち


▼最終回
 この文章が私の今回の旅の最終回となります。いつも同じようなことしか書けなくて、ほんと申し訳ないのですが、いろいろな土地の人と話してきて思うことがあります。
 
 それは、「誰か」に「何か」をずっと任せ続けていると、終いには「自分たちの場所」も「自分たちがつくる楽しいこと」も、すべてその「誰か」にコントロールされたり、奪われるんじゃないかと思います。金を出したり、人に任せていれば、楽で簡単に「誰かがつくった場所や楽しいこと」が与えられるかもしれない。けど、それは同時に「誰か」がつくった約束ごとを必ず守らなくてはいけない。その約束ごとが例え、ものすごく理不尽で耐えがたいほど無茶苦茶でも守らなくてはいけない。守らなければ、牢屋にいれられる。

 私は「誰か」になんでもかんでも任せるのは嫌だ。自分たちの場所や楽しいことを、法律で規制されたり、金を出さなきゃ楽しめないシステムなんてのも、もうたくさんだ。

 家庭も学校も職場も投票箱も自分の頭も一度、すべて燃やすべきだと思う。この「誰か」から奪われた自分の魂を取り戻した方がいいと思う。
 死んだら灰になる人生のために。いや、死ぬ前にハイになるために。

 長いこと、私の駄文を読み続けてくれた友だちやまだ見ぬ友だち。本当にありがとうございました。また、そのうち、おもしろいことがあったら、書きたいと思います!
 それから、IRAのメディアには本当に感謝しています。この小さなメディア(IRAのブログ)を通して、大手メディアが私に連絡をとってきたり、いろいろな人たちと出会えました。これになんとも無限な可能性を感じます。


 縁が円で宴となる これエントランスフリーにして 誰でもエントランスなり


▼告知
 今月の7月4(土),5日(日)に東京外国語大学でやる「カルチュラル・タイフーン」いうイベントでIRAの横で物販させてもらいます。サパティスタ連帯Tシャツ&グッツ、BANKSY・Tシャツ、メキシコ・アナキストTシャツ売ります。ぜひ、買ってください!!それから、RLLのラジオ番組に4日11時半から参加します。

志賀 直輝(aka KITOU SEISI) インタビュー
─世界一蹴トリップからの帰還

出演
志賀 直輝
ペペ長谷川

司会
ハーポ部長

カルチュラル・タイフーン
http://www.cultural-typhoon.org/2009/jp/

▼写真「サパティスタ自治区・オベンティック」 
 ここには自治政府や子どもたちの学校・宿舎または病院から救急車があった。









 nosotros vivimos la lucha sigue!

 われわれは生きているのだ!
 闘争は続くのだ!

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IAS LEXICON The Institute for Anarchist Studies と AK Press の共同制作語彙集シリーズの翻訳です。「アナキズム」「権力」「植民地主義」「ジェンダー」「白人優位主義」の全5冊

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