志賀直輝
最近は、スペイン語の勉強とネットを利用したマスターベーションのおかげで筆が遅い(あちらの筆は非常に早い)。それに北スウェーデンは非常に寒くて動く気がしない。日中は5度ぐらい夜は氷点下。それから完全紐生活をしているので家事もしなくちゃいけない。と、かなりいい身分。
旅の記録として、先月、コペンハーゲンのクリスチャニアというものすごく有名な自治区にいったことを簡単に紹介したいと思います。
コペンハーゲンのど真ん中に、クリスチャニアという有名な自治区がある。この地区は、もともと軍の敷地だったらしい。60年代後半、使われなくなったこの土地にヒッピーたちが敷地の解放を求めた。そして、繰り返される闘争の結果、1971年に占拠。1972年に電気代と水道代の支払いを条件に敷地を管理していた防衛省から正式に勝ち取る。1987年には「社会的な実験」としてデンマーク政府に認められる。さらに4年後にはコミュニティー(共同体)の自治も認められる。住民は共同体税をはじめる。しかし、近年、何度と右派政権から撤退の危機を迫られてきた。その都度、住民を巻き込んだ闘争の結果、クリスチャニアを死守している。
また1000人ちかく、住民がいるらしい。クリスチャニア内には保育所、施設、ビーガンレストラン、バー、アトリエ、ライブハウス、チベット仏教寺院、インフォショップ、大麻販売ストリートなどがある。(英文サイトやその辺のサイト参照、正確ではないかもしれない)
クリスチャニア内はエコが徹底され、車やバイクの運転が禁止されている。その代わり、自転車天国でもある。共同体の収入源として、三輪自転車「クリスチャニア・バイク」を販売している。
また、クリスチャニアの一大名物でもあるのが、プッシャー通り。ここでは大麻が自由に売買でき、どこでも吸える。しかし、大麻以外のハードドラックは固く禁止されている。大麻が合法的に吸えるといえば、アムステルダムが有名だが、ここはもっと自治の匂いもして一味違う。さらに、飲み屋では「クリスチャニア・ビール」が飲める。味はかなりうまい。私は「クリスチャニア・ビール」を飲みながら、月曜の真昼間からビールを片手にひたすらジョイントをもくもくさせるおっさんや、おばさん(特にイヌイットが多かった)を眺めた。どこか吉祥寺の真昼間の「いせや」(やきとり屋)な感じがした。それから、大学時代の学生自治区で昼間から飲んでいた時のことを思い出した。
ここクリスチャニアはコペンハーゲンでも一、二位を争う観光地でもある。果たして、観光化と自治がうまいこと共存できるのかすこし疑問も残るが、こういった市民や旅行者に開かれた「アナーキー」な自治区もあっていいんじゃないかと思う。
PS
私自身、ここの自治にかかわってる人間と話をしたわけではないから、一体実際にはどんな「自治が行われているかはわからない。たしか、ずいぶん前の「バースト」にクリスチャニア特集があったと思う。
これは必見
http://video.google.com/videoplay?docid=-8887317701829510625
写真はネットより無断拝借。コミュニティー内では撮影が禁止と書いてあったので律儀に守ったけど、ネットでかなり写真があってびっくり。
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