会期 2024年3月2日(土)〜3月10日(日) 13:00〜19:00 ※月・水定休
会場 IRREGULAR RHYTHM ASYLUM(新宿区新宿1-30-12-302)
アナキズム文献センターが、所蔵資料を活用して毎年制作している「アナキズム文献センターカレンダー」。今年は外国語およびエスペラント語で書かれた「非日本語資料」を特集しました。運営スタッフが書庫の整理作業を進めるなかで、100年以上前に出版されたクロポトキンやエマ・ゴールドマンのパンフレットや書籍、30年代〜80年代のスペイン語、イタリア語、英語のアナキスト新聞・雑誌など、日本国内ではなかなか現物を見る機会がないであろう、たくさんの貴重な資料を発見したことがきっかけです。書庫に眠らせておくのではなく、未整理のままでも、まずはこんな資料があるということを公開しようということで、書庫から厳選した「非日本語資料」の書影を紹介しました。
とはいえ、カレンダーという限られた紙面では掲載しきれなかった資料がまだまだたくさんあります。そこで、現在富士宮書庫で保管されている、カレンダー未掲載のものも含めた「非日本語資料」を新宿まで運び、みなさんに現物に触れていただく機会を設けます。2022年から当センターでコレクションしているインドネシア語のアナキズム書籍・雑誌や、中国のアナキスト/フェミニスト何震が1907年に創刊した『天義』の復刊も手がけた中国・広州のアート・コレクティブ「qua」の自主制作本なども交えて、IRAのスペースいっぱいに資料を展示する予定です。
研究者の方はもちろん、出版やデザインに携わっている方、あるいは、専門的な知識はなくとも世界のさまざまな時代・地域の運動の気配に触れてみたいという方も大歓迎。現物に触れることで新たな発見やひらめきがあるかもしれません。いまの時代にこれらの資料を活かす方法を、この展示を通してみなさんと一緒に考えることができれば幸いです。
-
0 Responses to '【展示】アナキズム文献センター 非日本語資料コレクション展'