志賀直輝
4月26日、27日とイスラエルの副首相で原子力相のダンっていうのが来日して、鳩山や岡田と会談してたらしい。ということで、そんなダンに鉄槌をいれて やろうと、老若男女+海外からのバックパッカーで抗議ビラまきを大阪駅前でやった。以下は、その文章。私には、ちょっとむずかしくて、なかなかわかりにく いけど、簡単にいうなら、イスラエルは核を持つんやない!がんばれバヌヌ(イスラエルの核を告発して18年間禁固刑をくらったイスラエル人)!ということ です。
[もう十分だ、バヌヌ。我々が忙しいのがわからんのか?] [あ、これ? これはただの巨大なコーシャー・ソーセージだよ]
ダ ン・メリドール・イスラエル副首相兼諜報・原子力相来日
イスラエルのNPT加盟と、IAEAによる核査察の実現 を!
パレスチナの地に公正な平和と人権を!
イスラエルが隠し持つ核兵器の廃棄を!
パレスチナニュースレター 2010年4月25日
4 月26.27日、イスラエルのダン・メリドール(Dan Meridor)イスラエル副首相兼諜報・原子力相が来日し、鳩山首相、岡田外務大臣と会談を持ちます。
5月3日からニューヨークで開かれる核拡 散防止条約(NPT)再検討会議を前に、イスラエルは厳しい状況へと追い込まれており、この来日はそれへ向けた事前の根回しとしての性格を持つものである ことは明らかです。
現在、NPTで大きく問題にされているのはイランの核開発です。イスラエルは中東地域での軍事的覇権をめざし、イスラエルに対 抗しうるイランの核開発を阻止しようと、活発に各国へと働きかけをしています。
これまではイスラエルが隠し持つ、400発にのぼると言わ れる核兵器の存在について、国際社会は黙認し続けてきました。イスラエルは、インド・パキスタンと並び、NPT未加盟国なのです。(イランはIAEAの核 査察を受け入れ、NPTに加盟しています。)
国際社会の中で、「イスラエルのみ」が特権的に、自由に軍事力を行使し、国際的な非難を逃れ 得るという状況は、パレスチナ民衆に大きな災厄をもたらしてきました。
しかし、状況は変化しつつあります。イスラエルが数年に一度、大規模な戦争 を引き起こしている事。歯止めのないパレスチナ住民への虐殺。イスラエルの政治体制が極めて不安定であり、パレスチナ住民の追放を呼号するレイシストが政 権与党の座についている事。国土がまるまる、パレスチナ住民を追放した占領地の上に乗っている事。いまなお、パレスチナ住民から土地を奪い続けている事。 これらを国際社会が止める事ができていないという事。イスラエルが極めて強力な軍事力を持ち、極めて好戦的で、核兵器を持っているという事。
パレ スチナ民衆のおびただしい血が流され、ついに国際社会はイスラエルの行為に注目し始めています。
昨年9月のIAEA総会では、イスラエル に対して核査察の受け入れとNPT加盟を要求する決議があげられましたが、イスラエルはこのどちらをも拒否しています。
ネタニヤフ首相は、イスラ エルの核問題が焦点化する事を恐れ、核安全保障サミットへの出席を直前になって中止しました。アメリカ合衆国はイスラエルの長年に渡る擁護者でしたが、サ ミットの記者会見席上で、オバマ大統領はイスラエルの核の問題を追求され、「イスラエルを含む全ての国がNPTに署名すべきである」と言明しました。
NPT 体制の前提は、核兵器保有国を5カ国に限定する事であり、その体制の中で、日本は「アメリカ合衆国の核の傘」に入ることで、安全保障を確保しているとされ ています。これは「核の抑止力理論」、対峙する両者が共に核兵器を保有する事で、安定が生まれるとする説に基づくものです。
国際社会がこの説を前 提にするのであれば、イスラエルが核兵器を保有する以上、イスラエルと対峙するイランが核兵器を持とうとするのは、当然の行動なのではないでしょうか。
対 峙する一方の核保有を黙認しつつ、もう一方に核の放棄を要求する事は、地域の軍事バランスを崩壊させる事を意味します。
イランへの核開発放棄の要 求は、イスラエルへの核兵器放棄の要求と共になされるものでなければ、中東の軍事バランスを崩壊させ、軍事的緊張を高め、地域を不安定にするものにしかな らないのです。
今、危惧されている危機とは、イスラエルがイランを空爆する可能性です。
イスラエルはこれまでにイラクやシリアの 原子炉や核施設と目される場所を空爆しています。
「イランの核開発問題」とは、このようなイスラエルのあり方が生んだ反応なのであり、その原因を 問わずして問題を解決する事は不可能でしょう。
パレスチナニュースレターより
パレスチナ連帯
osasimiichiban(at)gmail.com
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