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イレギュラー・リズム・アサイラム
160-0022 東京都新宿区新宿1-30-12-302
tel:03-3352-6916 | email: info@ira.tokyo
新しいホームページ: http://ira.tokyo
営業時間 13:00〜20:00(月・水定休)

IRREGULAR RHYTHM ASYLUM
1-30-12-302 Shinjuku, Shinjuku-ku Tokyo 160-0022
tel:03-3352-6916 | email: info@ira.tokyo
website: http://ira.tokyo
Opening Hours 13:00〜20:00 (Closed on Mondays and Wednesdays)
A pro palestinian fly-in to Ben Gurion airport, Israel  15.4.2012

イスラエルの美恵子さんより。

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最近パレスチナでは”パレスチナ歓迎・フライイン・キャンペーン”が予定され、フェイスブックやッイッターなどで大きく宣伝されていた。このキャンペーンは、パレスチナの人々のイスラエルの占領下での生活状況を見学し、パレスチナの人々がイスラエル政府に無理やり奪い取られた土地に、イスラエルが国際法を犯して分離壁や入植地を建設していることに反対するもので、毎年行われている。去年は7月に開催された。このとき、参加希望の300人の中、120人が’空港で引き止められている。

今年は4月15日が第一日目で、パレスチナに到着後、ベツレヘムでの講演会や西岸地区での入植地建設反対デモ、分離壁建設反対デモが予定されていた。

4月14日、『パレスチナ歓迎・フライイン・キャンペーンへ参加すると見られる者へのチケットが航空会社によりキャンセルされた』というニュースが発表された。イスラエル政府は、親パレスチナ活動家のブラックリストを作成し、各ヨーロッパの航空会社に渡し『もし、リストに記載されている者を飛行機に乗せた場合、その客はイスラエルに到着した時点で拘束され、航空会社は罰金を支払わなければならない。』と通達した。これは脅しである。結果、約900人のチケットが払い戻しなしで強制的に前日キャンセルされた。キャンセルした航空会社は、エアーフランス、ルフトハンザ、イージージェットである。こんなことがあっていいのだろうか。

15日、ベングリオン空港では私服を含める650人の警察が導引され、フライトをキャンセルされなかった親パレスチナの乗客を引き止める作業が行われた。空港で引き止められた者はイスラエル政府発行の手紙を受け取る。

手紙の内容は、『他にあなたが行くべき国があるにも関わらず、人道的活動の場として、イスラエルを選んでくれてありがとう。しかしあなた方は国内紛争の激しいシリアや核兵器を持とうとするイランやテロ組織であるハマスが主権を握っているガザに行けばいい。イスラエルは男女同権、メディアが政府を批判することが出来、人権団体は自由に活動出来る。宗教の自由が守られ、ほとんどの人が平和に暮らしている。上に記した行くべき国をまず訪問し、再度のお越しをお待ちしています。』というものである。

空港で何時間も拘束され、質問攻めにあい、誓約書にサインすることを義務付けられる。誓約書は『親パレスチナの活動家や団体に近づかないこと』を誓うもの。

先週の新聞では、『親パレスチナのイスラエル人活動家が海外旅行や親戚訪問をし、帰国の際に空港で3時間以上の拘束された。』記事では同じようなクレームをつけたイスラエル人活動家の名前が数人記載されていて、皆別々に私用で海外に行き、戻ってきたときに起こった出来事であると書かれている。実は私も何度もこういう目にあったことがある。IDナンバーを入力すれば、親戚関係、友人関係のみならず活動家であるかが内務省で記録されているものを確認できるのである。

このニュースが発表される中、イスラエル人の活動家達は行動を起こした。彼らはいつも素早く、的を得たことをする。”今すぐベングリオン空港に集合!”を呼びかけたのである。たまたまオンラインにいたイスラエル人の活動家23歳に私はチャットで話しかけてみた。

『空港に集ってどうするの?』-『”イスラエルの活動家はあなた方を歓迎する”っていう幕を持って、入国を歓迎しに行くのよ』

私が彼女に初めて会ったのは、5,6年前のビリン村での壁反対デモだった。当時のビリンは壁反対のデモで有名で、多くのイスラエル人の若い男女がたくさん来ていた。その時彼女は17歳で、兵役拒否の意志を軍に告げた為にもうすぐ3ヶ月間軍の刑務所に入るのだと教えてくれた。3ヶ月後に刑務所から出てきた彼女はエルサレム市役所で働きながら、パレスチナ人の家屋崩壊反対運動をしている。こういった若者は稀であるが、イスラエルには存在する。彼らは非常に頭がよく、ハイテクなどで働くインテリがたくさんいる。インテリでなければ、自分が受けてきた教育が洗脳教育であったことに気づくことはないからである。

今日発表されたニュースでは『シンベット(イスラエル秘密警察)が航空会社に手渡したブラックリストの40パーセントは実際は活動家ではない。』とイスラエル当局が発表したとある。今更遅いよ、イスラエル政府さん。といいたい。人や会社を脅して、見せたくないものを見せないように工作して、スペルミスのある下品な英語文の手紙や誓約書を発行して、恥ずかしくないのか。その反面、おかしいことには声を出して、おかしいという、少数派であるにも関わらず、常に政府が犯している間違いに対して行動する、イスラエル人の若い活動家達を私は誇らしく思う。

4月16日


参考:
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/israel-forces-tourist-to-pledge-to-avoid-pro-palestinian-activities-as-condition-for-entry-1.424385

http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/israel-blocks-entry-to-first-pro-palestinian-fly-in-activists-hundreds-more-expected-1.424321

http://www.haaretz.com/print-edition/opinion/israel-should-greet-pro-palestinian-activists-with-flowers-1.424276

http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/pro-palestinian-fly-in-activist-israel-and-europe-treated-us-like-terrorists-1.424425

http://972mag.com/new-entry-requirement-to-israel-political-opinion-test/41703/

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